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  京都大学メールマガジン Vol.45
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   目次:
   ◆副理事就任のご挨拶 中村孝志
      ◆plaited polyhedra(編まれた多面体)
   ◆大学の動き
   ◆研究成果
   ◆イベントのお知らせ
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◆副理事就任のご挨拶 中村孝志

 医学部附属病院長を務めて2年が経過しました。

 京大病院はその基本理念として、1.患者中心の開かれた病院として、安全で質の高い医療を提供する、2.新しい医療の開発と実践を通して、社会に貢献する、3.専門家としての責任と使命を自覚し、人間性豊かな医療人を育成する ことを掲げています。このような目標を遂行するには、収支にとらわれない観点も必要となります。しかし、京大病院の財務は京大全体の財務の4分の1を占め、病院の負債の増加は京都大学全体の財政の硬直化をまねく懸念があることから、病院の収支バランスを維持することは重要な課題となります。

 就任1年目の20年度は予想を上回る赤字となりました。この経験を踏まえ、21年度は早期から収支を予測して対策に努め、さらに、病院の教職員の頑張りもあって、予測した範囲内の赤字に抑えることができました。22年度は、21年度の病床稼働率と手術件数を維持できるならば、診療報酬改定の追い風を受けて大幅な赤字の改善が期待できると考えています。しかし、5月からいよいよ新病棟、積貞棟への移転が始まり、同時に既存病棟の改修・再編があり、病床稼働率の維持には油断できない状況があります。積貞棟が稼動し、南西病棟からの移転が完了することで、長年の課題であった旧胸部疾患研究所の臨床と病院の統合が完成します。また、平成19年度に全国の大学病院で初めて設置されたがんセンターが本格的に稼動し、がん領域での京大病院の飛躍が期待されます。是非、稼働率を落とさずに移転を成功させたいと思います。
 
  現在の病院の赤字は病院施設経費の償還という負債が大きく関与していますが、これは償還していくに伴って減っていきますので、3年後には黒字に転換する可能性が十分にあります。
 
  今、京都大学では教職員数を定員の96%で運用するシーリングを掛けることが決定しています。医師の減少は病院にとってそのまま収益の減少に結びついてきます。同時に、次世代を担う人材の養成にも大きな影響を与えます。大学の中で病院は収益を上げることができる分野であり、現在の赤字を黒字に転換できるならば、その収益によって人材の確保が可能となるものと確信しており、ひいては大学にも貢献するものであります。診療報酬や病床稼働率の改善により、収支の黒字化は十分可能であると考えています。そのためにも、病院長として、病院の教職員の頑張りと、全学からの御支援を心からお願いしたいと思います。

 

◆plaited polyhedra(編まれた多面体)

 Plaited polyhedraについて、隔月で紹介している塚本靖之です。
 さて、今までに紹介した多面体の内、菱形星状体以外はn×(n-1)個の面から成ります。ここで、nは使う紙の本数です。

  今回紹介するのは菱形九十面体で、10本の紙を編み合わせて作ります。どの2本の紙も2ヶ所で交わり、そこに菱形が一つずつできます。だから、10本から2本を選ぶ方法が10×(10-1)÷2=45通りで、2倍して90面体になるのです。

 一般に、凸である菱形多面体、より広くゾーン多面体(zonohedron)ならば、どの2本の紙も2ヶ所で交わるように編み合わせて作ることができます。

 菱形星状体だけは、「どの2本の紙も2ヶ所で交わる」という条件を満たしていませんでした。

<<作り方>>
 設計図を厚紙などに印刷し、周りの実線で切ります。破線で全て山折りにして準備完了です。今回は2種類の菱形を使うので、広い菱形、狭い菱形と区別します。

編み方
ルール1:隣り合う菱形には違う色が表にでます。
ルール2:各頂点の周りには、広い菱形の鋭角が五つ、広い菱形の鈍角が二つと狭い菱形の鈍角が一つ、広い菱形と狭い菱形の鋭角が三つずつ、集まります。
ルール3:全ての紙は一周し、両端が組しろ二つ分重なります。
最初に5本の紙の真ん中を使って、広い菱形の鋭角が五つ集まる頂点を作ってください。それと同時に、鈍角が三つ集まる頂点を五つ作ります。さらに残りの5本を真ん中から足していけば、ルール通りに編めます。ほとんど球形なので、山折りにせず、少しずつ曲げながら編むこともできます。

 注意点ですが、今までのより細かいので、厚紙より薄い紙の方が作りやすいかもしれません。厚紙を使う場合は、特に細めに切るようにしてください。

※設計図はこちらからご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/m_magazine/back_n/images/vol45_1.png

 この作り方は、週末子ども博物館で、私がスタッフをしている時に教えております。質問のある方は是非お越しください。週末子ども博物館については、京大総合博物館のホームページで確認できます。

 

◆大学の動き◆

○平成21年度卒業式を挙行しました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100324_1.htm

○大学院学位授与式を挙行しました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100323_2.htm

○手のひらの上で講義 -情報教育推進センターがモバイルオンライン講義視聴システムを開発-
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100311_2.htm

○寄附講座「太陽電池シリコン結晶科学講座」を新設しました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100323_3.htm

○ATR(株式会社国際電気通信基礎技術研究所)と包括的連携契約を締結しました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100315_2.htm


○京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)収録論文数が5万件を超えました。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100310_2.htm

○京都大学が開発した「ばねグラフ」表示インタフェースを利用した職業発見システムを小中学生向けの職業学習用ウェブサイトに搭載
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100308_2.htm

○ライブカメラの増設について
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100308_1.htm

○iPS細胞研究所設立の決定について
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100305_1.htm

○第2回京都大学優秀女性研究者賞(たちばな賞)表彰式を開催しました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100303_1.htm

○栄誉

・山中伸弥 iPS細胞研究センター長が恩賜賞・日本学士院賞を受賞
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100312_4.htm

・梅原郁 名誉教授が日本学士院賞を受賞
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100312_5.htm

・西田栄介 生命科学研究科教授が上原賞を受賞しました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100305_2.htm

・柴田一成 理学研究科教授がナイスステップな研究者2009に選ばれました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100209_2.htm


◆研究成果◆

○細胞の原形質流動のしくみを解く ~200年来の植物細胞の謎に迫る~
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2009/100323_1.htm

○日本における国家規模の市民除細動(AEDを用いた除細動)
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2009/100318_1.htm

○ビールの華やかな香りをつくるホップの遺伝子の発見
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2009/100318_2.htm

○宇宙天気予報の基礎となる太陽嵐の最新モデリングに成功
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2009/100315_1.htm

○2次元空間に「最も重い電子」を実現
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2009/100219_1.htm

 

◆イベントのお知らせ◆

○退職教員最終講義
・熊本博光 情報学研究科教授
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100330_3.htm

・木田重雄 工学研究科教授
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100330_2.htm

・市川朗 工学研究科教授
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100330_1.htm


・髙橋康夫 工学研究科教授
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100417_2.htm

○融合ユニット特別セミナーのご案内
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100329_1.htm

○京都大学春秋講義
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h8/d2/news4/2009/100526_1.htm

○紅萠祭
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100406_1.htm

○京都大学原子炉実験所一般公開
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100403_1.htm

○総合博物館 レクチャーシリーズ no.77(ジュニアレクチャー) 地球は虫の惑星
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100410_1.htm

○京都大学人文科学研究所社会人類学部門創設50周年シンポジウム 「人類学の誘惑-京都からの回顧と発信」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100417_1.htm

○京都人類学研究会4月例会
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100423_1.htm

○2010年度上賀茂試験地春の自然観察会のお知らせ
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100424_1.htm

 

 >>その他のイベント情報はこちらをご覧ください。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja?c2=1

 

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