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  京都大学メールマガジン Vol.43
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   目次:
   ◆産官学連携本部長 牧野圭祐
     ◆plaited polyhedra(編まれた多面体)
   ◆大学の動き
   ◆研究成果
   ◆イベントのお知らせ
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◆産官学連携本部長 牧野圭祐

 旧国立大学の教育・研究に次ぐ第三の責務は「研究結果による社会貢献」であり、本学産官学連携ポリシーでも、「産官学連携研究を通してイノベーションの創出と社会貢献を積極的に推進する。」と謳われています。

 産官学連携本部は産官学連携に関する業務推進を目的として平成19年度7月に設立され、担当理事を介して総長直下にあって本部長と副本部長を擁します。下部に事業の遂行に必要な知識と経験をもったメンバーからなる産官学連携センターを配し、産官学連携課が事務機能で支えます。現組織の前身は平成13年4月に設立された国際融合創造センターであり、これを機に本学の産官学連携事業が始まりました。平成15年4月(法人化前年)文部科学省は「大学知的財産本部整備事業」を開始し、本学センター内にも知的財産本部が設立されました。未だに本部とセンターが併存する複雑さはありますが、この一連の変化の中で改良を重ねてできたのが現在ある産官学連携本部です。

 実行部隊としての産官学連携センターは、(1)産官学連携推進室、(2)知的財産室、(3)ベンチャー支援開発室、(4)国際連携推進室、(1)~(4)をサポートする(5)法務室で構成されます。(1)では、共同研究推進と関連する契約等を行いますが、納入される共同研究費は毎年減少する本学総予算の一部を補填しています。最近では大型化する共同研究の効果的な運用を目指して、組織として共同研究を遂行するための共同研究講座(部門)導入の計画をしています。(2)では、研究結果の特許出願・獲得に注力してきましたが、最近では特許のライセンス化に焦点を当て始めており、海外でのショウケース等の開催を行っています。(3)では他大学と同様に難問山積であり、臥薪嘗胆の最中です。(5)では、組織内に法務関係者を配しているのと同時に学外の弁護士事務所等と提携を結び、国内外での法務事項対策に万全を期しています。
 
  (4)に関しては、平成20年度から文部科学省の「産学官連携戦略展開事業」が始まり、産官学連携の国際化が重点課題になりました。80年代国際市場で繁栄を極めた我が国ですが、当時発展途上にあった国々が技術力・開発力を得て我が国製品を凌駕しようとしており、いわゆるパラダイムシフトの時を迎えました。最先端科学によってのみ達成できる科学技術の創生(イノベーション)がこれに対する唯一の策といわれており、80年代の米国がそうやって乗り越えたように、既存技術に執着せず基礎科学に立脚してイノベーションを創生する姿勢が重要です。今般の京都大学東京オフィス開設は東京への一極集中化への本学の対応であり産官学連携の機会を拡大するためにも重要ですが、これだけでは本学の優れた研究力をイノベーション創生のために最大限に生かすためには不十分であり、これと並行した学―学連携を軸とした国際産官学連携が成功の鍵を握っています。産官学連携本部はこの2年余の間に20回強の欧米大学等訪問を行いました。現在では本学を中心に置いた協力関係のブリッジができ強固な産官学連携のためのプラットフォームが構築されつつあります。昨年2月にはロンドンに欧州拠点を開設してこの動きに拍車がかかり、プラットフォーム上には連携大学と連携した企業の姿も見え始めています。産官学連携本部を通して見ることのできる国外の大学・企業のポートフォリオは新しい国際産官学連携研究を促しイノベーションを創生する力になると考えます。
 
  産官学連携本部・産官学連携センター・産官学連携課は、産官学連携を通し、本学の研究結果が我が国の科学技術立国の礎になるべく貢献する所存であります。

 

◆plaited polyhedra(編まれた多面体)

 隔月でplaited polyhedraについて紹介している塚本靖之です。5回目ですが、紙を編み合わせる感覚はつかめてきたでしょうか。
 今回は、菱形星状体(60面体)の設計図を用意しました。実は、菱形三十面体の設計図を2つ分、隙間をつめて並べただけなので、昨年7月に紹介した菱形三十面体の設計図を2つ使っても同じです。ただし、折り方には注意してください。

<<作り方>>
  設計図を厚紙などに印刷し、材料を周りの実線で切り出します。
  切る前に、折り線にハサミなどでキズを入れると折りやすくなります。ちなみに、私はいつもインクの切れたボールペンで折りを入れています。
  切れたら、両端が山折りになるように注意して、山折り、谷折りを交互に繰り返します。ここで、両端を谷折りにしてもできなくはないのですが、組しろの処理が難しくなるのでおすすめできません。準備は以上です。
  材料の角の種類が、山・谷折りの鋭・鈍角の4種類あることに注意してください。

編み方
ルール1:隣り合う菱形には違う色が表に出ます。
ルール2:各頂点の周りには、山折りの鋭角が3つ、谷折りの鋭角が5つ、鈍角がそれに反しないように4つ集まります。
ルール3:全ての紙は一周し、両端が組しろ2つ分重なります
まず、山折りの鋭角を三つ集めてトゲを一つ作り、そこから隣へ隣へとトゲをどんどん増やしていくのが作りやすいと思います。
また、ルールにはあえて書きませんでしたが、山折りの鈍角は谷折りの鈍角と重なり、鈍角の集まる頂点周りは、鞍(くら)のようになります。

※設計図はこちらからご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/m_magazine/back_n/images/vol43_2.jpg

 用意した設計図は、12本全て違う色を使いましたが、6色2本ずつというのも、きれいなものができます。見本写真のも6色です。
 さらに熱心な人は、4色3本ずつでルール1を満たすように作ってみてください。編み合わせて作った正十二面体の4色の配置が参考になります。

 最後に、同じ菱形だけで、トゲの本数はいくらでも増やせます。右の写真は、トゲが120本の360面体です。

 
◆大学の動き◆

○京都大学と産業技術総合研究所との連携協力の推進に係る協定の締結について
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100119_2.htm

○ハイチ共和国地震災害に係る国際緊急援助の医師派遣について
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100119_1.htm

○学内カフェ(タリーズコーヒー京都大学時計台店)がオープンしました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100115_4.htm

○平成22年度 概算要求内示概要
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100113_1.htm

○京都大学愛媛同窓会総会が開催されました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/091218_3.htm

○経済産業省「平成21年度産業技術人材育成支援事業(サービス工学人材分野)」に経営管理大学院のプログラムが採択されました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/091225_1.htm

○“MANGA Kyoto University”の外国語版を刊行しました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/091225_2.htm

○我が国で初めて、アセアン大学連合(AUN)と学術交流協定をタイ王国教育省高等教育局にて締結しました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/091218_1.htm

○栄誉
・2009年度井上学術賞および井上研究奨励賞に本学関係者から9名が選ばれました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100106_1.htm

 

◆研究成果◆

○DNAナノ空間内での酵素反応のコントロールと直接観察に成功
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2009/100114_1.htm

○神経抑制因子RestのマウスES細胞における役割解明 -ES細胞やiPS細胞の未分化性維持、初期分化のメカニズムの理解に進展-
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2009/100108_1.htm

○ヒト治療用・再生医療向け細胞搬送容器ユニットを開発
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2009/091218_1.htm

◆イベントのお知らせ◆

○退職教員最終講義

・川崎昌博 工学研究科教授
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100208_2.htm

・福岡和子 人間・環境学研究科教授
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100208_1.htm

・榊茂好 工学研究科教授
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100208_3.htm

・大本俊彦 経営管理研究部教授
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100213_1.htm

○第44回 京都大学原子炉実験所学術講演会
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100129_1.htm

○第6回 京都大学地球環境フォーラム 「アフリカのフィールドに学ぶこと-食、暮らし、そして地球環境-」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100130_1.htm

○井戸端サイエンス工房 サイエンス・カフェ第15回 「パズルでよみとくアートの世界」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100130_3.htm

○モノ学展 関連ワークショップ part3 こどもアニメーション教室
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100130_2.htm

○日本学術振興会 先端学術研究人材養成事業(HOPE-GM)講演会
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100130_4.htm

○関西工学教育協会第83回研究集会
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100203_1.htm

○第6回京都大学トランスレーショナルリサーチ(TR)シンポジウム 「スーパー特区と連携した先端医療の開発」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100205_1.htm

○レクチャーシリーズ no.75(シニアレクチャー) 「琵琶湖に閉じこめられた海の植物」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100206_2.htm

○京都大学市民講座
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h8/d2/news4/2009/010220_1.htm

○平成21年度京都大学大学院人間・環境学研究科 公開講座「極みの世界」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100217_1.htm

○京都大学こころの未来研究センター 研究報告会
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100221_1.htm

○第1回 文化とコンピューティング国際会議の開催
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100223_1.htm



 >>その他のイベント情報はこちらをご覧ください。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja?c2=1

 

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