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京都大学メールマガジン Vol.2
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京都大学メールマガジン初の配信となりました。登録開始1週間で
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今後、メルマガ独自の記事も掲載していきたいと思いますので、
よろしくお願い致します。
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目次:
◆串本と熊取を訪ねて 尾池和夫
◆入試に関する重要なお知らせ
◆同窓会
◆トピックス
◆ニュースリリース
◆イベントのお知らせ
◆オープンキャンパス
◆おすすめサイト
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◆串本と熊取を訪ねて 尾池和夫
2006年7月27日、本州の南の端、和歌山県串本町へ出かけました。梅雨晴れのまぶしい日でした。オーシャンアローの窓から山の景色を見ては、熊野古道のルートを思い描き、海岸の地形を見ては、過去の巨大地震による大津波の歴史を思う旅でした。和歌山県の南部では短いトンネルをぬけるたびに小さな海辺の集落があり、次の南海地震に向けて津波警報の整備が重要だとあらためて実感しました。20年から30年後に起こる次の大津波では、防ぐよりも逃げることを考えなければなりません。
京都大学防災研究所の潮岬風力実験所と、フィールド科学教育研究センターの紀伊大島実験所が串本町にあって、基礎研究のための重要な情報源となり、野外科学の拠点となっています。28日には大阪府熊取町にある京都大学原子炉実験所を訪問しました。ここも大学にあって重要な基礎実験を行っている共同利用の実験施設です。
潮岬風力実験所は、わたしが学部4回生のとき泊めてもらった所です。吉野地震の記録を複写しながら紀伊半島を一周したときに、実験用のハウスに宿泊したことがあり、40年以上前の記憶をよみがえらせる訪問となりました。ここには南海トラフに起こる次の巨大地震に備えて、GPSの観測を行うための拠点も設置されています。実験所の窓からは、100万年以上にわたる巨大地震のくり返しに連動して成長した海岸段丘の地形を間近に見ることができます。また、和歌山県白浜町にある海象観測所の田辺湾での観測塔についても、現状を紹介していただきました。
紀伊大島実験所のある和歌山県串本町大島は、1890年にオスマン帝国(現在のトルコ)の船が遭難した際に、地元の人々が温かい対応を行ったことで有名な地でもあります。同実験所では、敷地内に約60品種以上のツバキやウメなどの珍しい品種を保存して育てています。この日、地元の漁師が定置網で採ってきた魚を実験所の食堂で頂きながら、夜遅くまでこの施設での実習や研究、古座川流域の市民との連携の話を聞くことができました。
原子炉実験所では、さまざまの施設を見学しました。地震学者として興味深かったのは、地震の発生状況を近隣の市役所等に知らせている中央管理室の地震モニターでした。もうすぐ動き出すというので世界中から注目されている加速器の建設現場を見ることができました。昼間は建設の仕事を指導し、夜はできあがった部分の基礎実験を進める若手研究者たちの活躍の話を聞くことができました。この実験施設も地域の方たちとの強い連携のもとで運営されていることが、何よりも心強いと感じることのできた、有意義な視察でした。
京都大学の教職員たちの努力で、フィールドでの研究体験を現地で行うための施設が維持されており、これらが、京都大学の学生たちだけでなく、世界の研究者や学生たちのために利用できるというのが、何よりも大切な財産だと思いつつ帰途につきました。
>>今回の視察についてのトピックスはこちらをご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/cgi_build/back_number/2006.htm#200608071450052319
・潮岬風力実験所 http://www-cger2.nies.go.jp/asiaflux/sight28j.html
・白浜海象観測所 http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/~rcfcd/frs/SOO.htm
・紀伊大島実験所 http://www.fserc.kais.kyoto-u.ac.jp/oshima/
・原子炉実験所 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/
◆入試に関する重要なお知らせ◆
○平成19・20年度入学者選抜の注意事項
経済学部「一般」の『地理歴史』の受験科目について
『地理歴史』の受験科目については,入学者選抜要項の12頁の注2の2に記載しているとおりですが,その内容について受験者からの問い合わせが多いので,以下のURLに補足説明を掲載しています。
http://www.kyoto-u.ac.jp/nyusi/nyugaku/060731.htm
◆同窓会◆
○京都大学愛媛同窓会設立期成講演会のお知らせ
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_sotu/dousoukai.htm#osirase
◆トピックス◆
○寄附講座の設置について
・臓器機能保存学講座
http://www.kyoto-u.ac.jp/cgi_build/back_number/2006.htm#200607260921189212
・「味の素」食の未来戦略講座
http://www.kyoto-u.ac.jp/cgi_build/back_number/2006.htm#200608011451207484
○第二回「京都大学総長賞」授賞式
http://www.kyoto-u.ac.jp/cgi_build/back_number/2006.htm#200607311512215170
○平成18年度「地域医療等社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成推進プログラム」に薬学研究科の取組が採択される
http://www.kyoto-u.ac.jp/cgi_build/back_number/2006.htm#200608091314108069
◆ニュースリリース◆
○伊藤清名誉教授が国際数学連合(IMU)ガウス賞を受賞
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_news/documents/060823_1.htm
○ニホンザルによる被害を防ぐ電気柵を製品化 〜ライセンス契約調印式を開催〜
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_news/documents/060808_1.htm
○京都大学、東京エレクトロン、ロームの共同開発による、SiCエピタキシャル膜成長装置の試作機が完成
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_news/documents/060803_2.htm
○産学連携による3.8m新技術天体望遠鏡の建設開始について
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_news/documents/060801_2.htm
◆イベントのお知らせ◆
○企画展 戦後の学生生活
2006(平成18)年8月8日(火曜日)〜10月1日(日曜日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_event/buhin/060808.htm
○企画展 化学研究所創立80周年記念歴史展示
「終わりなき知への挑戦」−過去、現在そして未来へ−
2006(平成18)年10月3日(火曜日)〜11月5日(日曜日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_event/buhin/061003.htm
○第3回京都大学こころの未来フォーラム
『豊かなこころをとりもどす-注意のしくみとその障害の克服へのとりくみ-』
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_event/2006/060903.htm
○京都大学21世紀COEフォーラム
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_event/2006/060906.htm
○京都大学未来フォーラム(第24回)
「私の本格ミステリ観 -“新本格ムーヴメント”と京大推理小説(ミステリ)研究会-」
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_event/2006/060921_1.htm
○京都大学防災研究所公開講座 "防災研究最前線"−環境変化と災害−
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_event/2006/060927.htm
○京都大学 花山・飛騨天文台 一般公開
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_event/2006/060930_8.htm
○平成18年度京都大学森林科学公開講座
「森を観るミクロな目・マクロな目」
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_event/2006/061026_2.htm
○京大IIOフェア −京都大学の研究者と企業との出会いの場−
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_event/2006/060913.htm
○京都大学化学研究所創立80周年記念講演会
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_event/2006/061102.htm
○第4回 市民講座「宇宙と物質の神秘に迫る〜物理科学最前線〜」
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_event/2006/061111.htm
>>その他のイベント情報はこちらをご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_event/event.htm
◆オープンキャンパス◆
○8月10日・11日の両日、京都大学吉田キャンパス(一部桂キャンパス)を会場として開催いたしましたオープンキャンパスは、無事終了いたしました。
猛暑の中、全国から多くの高校生やご家族の方々にご参加いただきまして、ありがとうございました。
このオープンキャンパスが皆様の将来の夢に、少しでもお役に立てば幸いに存じます。
当日の様子などを掲載しています。
http://www.kyoto-u.ac.jp/nyugaku/03_open/2006/oc2006.htm
◆おすすめサイト◆
○全国七大学総合体育大会の途中経過
今年も、真夏の熱い戦い「全国七大学総合体育大会」が大阪大学を主管校として7月15日(土曜日)の開会式で幕が落とされました。本大会で京都大学は過去主管校破り等数々の記録を作ってきましたが、ここ数年、優勝争いには加わるものの、主管校が地元の利を生かし優勝しています。
今年は大阪大学が主管ではありますが、7大学中唯一の隣接する府での開催のため、本来の力を発揮できれば、主管校破りで優勝も可能な条件ではあります。現時点では4位と出遅れてはいるようですが、上位が混戦しており、大会の終盤にかけて京都大学が得意としている、卓球やフェンシング、また久しぶりに参加をしている硬式野球等のがんばり次第では、優勝カップに手が届きそうな気配であり、来年度の京都大学での主管大会に励みをつけたいところです。
詳細は全国七大学総合体育大会公式ホームページをご覧ください。
http://www.7-u.jp/
○若手事務職員による提言「KUFプロジェクト報告書」
長い歴史の中、学生や教員が様々な知の花を咲かせ続けてきた京都大学のキャンパス。しかし、キャンパスの住人は「学生」と「教員」だけでなく、そこには多くの「職員」もいるのです。
「KUFプロジェクト報告書」は、若手事務職員有志16名から成るKUF(Kyoto University's Future)プロジェクト・チームが、4ヶ月間にわたって「京都大学」と「京都大学職員」の現在と将来について議論し、その成果を綴った報告書です。
去る7月25日には、総長や役員を前にプレゼンテーションも行われました。
是非、「今、ここから一歩踏み出そう!」という若手職員の
メッセージが込められた報告書をご一読ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_notice/ippan/060728_1.htm
○日本学術振興会国際戦略型先端研究拠点事業 HOPEプロジェクト
<HOPEプロジェクトとは>
HOPEプロジェクトは、日本学術振興会がおこなっている「先端研究拠点事業」の採択第1号です。
先端研究拠点事業とは、先端的と認められる学術分野において、日本と先進諸国の研究連携をより一層推進する事業です。
同プロジェクトは、人間を含む動物群である霊長類に焦点をあてて、「人間の進化の霊長類的起源」を探ることを目的としています。
HOPEは、その英文題目のアナグラムであると同時に、絶滅が危惧される野生霊長類の保全への「願い」も込められています。
日本の京都大学霊長類研究所、ドイツのマックスプランク進化人類学研究所、アメリカのハーバード大学、イギリスのケンブリッジ大学、イタリアの認知科学工学研究所を各国の中核的拠点研究機関として、人間を含めた霊長類の、心と体と社会と、さらにその基盤にあるゲノムについての研究を推進しています。
・ワークショップ「人間の進化の霊長類的起源」
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_event/2006/061106.htm
○総長室 式辞など
http://www.kyoto-u.ac.jp/uni_int/01_sou/speech.htm
総長の挨拶集など。広くメッセージがこめられています。
○ホームページの新規コーナー
・キャンパスメンバーズ
http://www.kyoto-u.ac.jp/student/04_fuku/campus.htm
・京都大学総長賞
http://www.kyoto-u.ac.jp/student/04_soucho/soucho.htm
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このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
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★配信停止
https://www.adm.kyoto-u.ac.jp/machine1_cgi_build/m_magazine/mm_02.htm
のフォームから配信停止をおこなってください。
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□編集・発行
京都大学 秘書・広報室
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