主役は表現・創作活動にはげむ学生たち。
起点となる作品に感化され、イメージの淵から生みだされた作品をお愉しみください
演奏者:京都大学マンドリンオーケストラ
描かれるのは夕暮れの情景。夕闇が迫る町で空を見る人は、すくなからずノスタルジックな気分になるのではないでしょうか。ああ、もう帰らなくちゃ、と家路を急いだ小学生のような気分を、どこか懐かしいメロディが綴ります。最後は一日の終わりに名残惜しさを噛みしめながら終わります。
作者:文芸サークル 木曜会
網谷優司さん(文学部3回生)
去り際さえ 煌めいて
密かに 霞む君の輪郭
みとれてた あの日の僕に
今もまだ 君はきっと
気づかないまま
「おと」を聴いていると、夕暮れが浮かんできました。学校終わりに友人たちと別れるのとちょうど同じころです。一日を終えた疲労感や安堵、空腹。それと同時に密かな恋慕の気持ちがあったなら、その人はきっと青春を謳歌しているといえるのでしょう。
京大シネマ研究会
黄昏時というのは、映画でいえばクライマックスの部分にあたるものだろう。さまざまな人が活動を終え家に帰る時間、各々の記憶が各々の胸によぎります。誰であっても、そうした時間だけは、その人自身のものでしかありえないのでしょう。
そのような時刻に、光の色が変化するようすを映し出せればよいと思いました。
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演奏者:京都大学マンドリンオーケストラ
描かれるのは夕暮れの情景。夕闇が迫る町で空を見る人は、すくなからずノスタルジックな気分になるのではないでしょうか。ああ、もう帰らなくちゃ、と家路を急いだ小学生のような気分を、どこか懐かしいメロディが綴ります。最後は一日の終わりに名残惜しさを噛みしめながら終わります。
作者:文芸サークル 木曜会
辻 秋穂さん(文学部2回生)
長らく目を瞑ったままの彼が呟いた。
「もう夜になりましたか?」
私は窓の外に目を向けた。
明々と照る秋の夕光は鮮やかだが、底寂しい。
「まだ夜はきませんよ」
と言って手を握った。冷たい。彼の中には、夜が忍んでいるようだった。
夕暮れや秋というセンチな気分を煽る情景への思いは、けっして明るいものではない。それらには、壊れて音を失ったオルゴールの螺子を巻いてあげるような、損なわれたものへの哀愁が含まれている気がする。ということが書きたかった。
作者:京大シネマ研究会
黄昏時になり、性急さに洗練された昼が眠るとき、隠れていた悲痛さが再び姿を現します。そうした夜の深さに触れてしまったら、ただ沈黙を守るしかないのだと思いました。
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