北半球の温帯に自生し、日本では本州の東北地方以西に生育する。日本海側の東北地方から北陸地方にかけては、一つの集団内にわずか数十センチの間隔でさまざまな花色の個体が混ざる。蜜を出さないミスミソウは、蜜のない花を学習をするハチには来てもらえない。個体ごとに花の色を変えて、「別の花だ」と認識させ、ハチを誘っているらしい。このようなだまし効果をもつ花は「フェイクフラワー」ともいわれる。（関連項目は「授業に潜入！ おもしろ学問」に）
エゾツツジ（左）とヒメウスユキソウ（右）。ヒメウスユキソウのまわりに、ガンコウランやイワヒゲなどの葉が見える。ヒメウスユキソウは、日本に生えるエーデルワイスの仲間でもっとも小型の種。積雪や低温などのために、生育に適する期間が3～4か月ほどしかない高山植物は、体を矮小化することで生長にかかる時間を短くする。平地の植物にくらべて小さいぶん、つける花の量は少ないが、少なくても確実に種をのこす生き方を高山の植物は選択している。（詳細は「授業に潜入！ おもしろ学問」に）
13個体のチンパンジーが暮らす霊長類研究所。「チンパンジーがチンパンジーらしく暮らせるように」と、高さ15mのトリプルタワーを1998年に設置。タワー形式の放飼場は日本初の試みで、これを参考にほかの動物園でも導入された。京都大学のホームページ「京都大学ライブカメラ」では、屋外放飼場のようすを24時間、閲覧可能。運がよければ、放飼場ですごすチンパンジーの姿が見られる。（詳細は「施設探訪」に）
小惑星「イトカワ」の表面物質の分析に携わる理学研究科の土山明教授が所蔵する鉱物コレクション。研究室の引き出しには、鉱物標本や隕石の断片、イトカワの表面物質の模型などが収まる。鉱物少年だった小学生のころに購入した水晶もだいじに保管。一つひとつの石に、名前はもちろん、発掘・発見場所を記載したメモが添えられている。（詳細は「研究室でねほりはほり」に）
総長に聞いてみよう
山極 壽一（第26代総長）
熊谷 誠慈（こころの未来研究センター）
高木 淳一（大学院情報学研究科）
金 智華（工学部3回生）
山極 壽一（第26代総長）、熊谷 誠慈（こころの未来研究センター）、高木 淳一（大学院情報学研究科）、金 智華（工学部3回生）
土山 明（大学院理学研究科）
瀬戸口 浩彰（国際高等教育院／大学院人間・環境学研究科／総合人間学部）
霊長類研究所
ハンドボール部
吉村 瑶子さん
田和 優子さん
Winij RUAMPONGPATTANAさん
飯田朋子さん （京都大学生活協同組合）
八木 麻紗子さん（テレビ朝日アナウンサー）
京都大学基金事務局
京都大学同窓会
