トピックス

2008年3月27日

BACK
音声用スキップ(本文)

移行する寄附研究部門「福祉長寿研究部門」の概要


移行年月日及び
移行後の期間
平成20年4月1日
(霊長類研究所から野生動物研究センターに移行)
平成20年4月1日から平成24年7月31日まで
寄附研究部門の名称
(英文名)
福祉長寿研究部門
(Department of Welfare and Longevity)
寄附者 株式会社三和化学研究所
代表取締役社長 山本 一雄
寄附者の概要 (1) 発足年月日:昭和28年12月
(2) 資本金:1億108万円
(3) 本社所在地:名古屋市東区東外堀町35番地
(4) 事業内容:医療用薬品・食品の開発と販売
(5) 社員数:1,215名(平成18年3月現在)
寄附予定額 総額 150,000,000円
寄附方法 分割寄附
寄附の時期 平成19年8月、平成20年8月、平成21年8月、平成22年8月、平成23年8月に各3,000万円寄附を受ける。
移行後の担当教員 友永 雅己 准教授(兼任)
森村 成樹 寄附研究部門助教
藤澤 道子 寄附研究部門助教
中村 美穂 寄附研究部門教員(客員准教授)
研究目的等 霊長類の福祉と長寿に関する飼育実践研究をおこなうことを目的とする。
移行する目的 野生動物研究センターは、野生動物に関する教育研究をおこない、地球社会の調和ある共存に貢献することを目的として設置され、関連する寄附研究部門を移行することで、より一層の研究の進展と充実を図るため。
研究内容等 人間の本性を理解するうえで、人間とそれ以外の霊長類の比較研究は重要である。とりわけチンパンジーは人間と最も近縁で、法令上「ひと科チンパンジー」と規定されており、寿命も長い。そこで現代社会が直面する課題としての高齢化・老化とそれに随伴する福祉の問題について、サンクチュアリ(保護区、熊本県宇城市)に飼育されているチンパンジーを主要な対象として、人間を含めた霊長類における比較研究をおこなう。
研究課題等 野生動物研究センターの課題の1つとして、絶滅の危惧される野生動物を対象とした基礎研究を通じて、その自然の生息地でのくらしを守り、飼育下での健康と長寿をはかるとともに人間の本性についての理解を深める研究を行うことがあげられ、本寄附研究部門を移行することにより、チンパンジーの福祉と長寿に関する基礎的研究を通じて、人間を含めた霊長類の発達加齢現象を解明し、高齢化や福祉といった現代社会の抱える課題を考えるうえで重要な基礎的研究資料を得ることができる。それによって、人間の本性の理解につながる総合的な研究をさらに推進することが期待される。