わたしの京大力

No.003
坂本 京也

学びの力をビジネスに実装!
京大の魅力的な「変人」たちを
インキュベートする学生ベンチャー。

工学部 3年生/
株式会社DeMiA 代表取締役社長
坂本 京也

Profile

京都大学工学部電気電子工学科在籍中。幼少期よりプログラミングやロボット制作に親しみ、スペースロボットコンテスト 11優勝、ロボカップジュニア世界大会優勝。高校2年で国際学会での論文発表を経験。京都大学入学後、2018年5月に学生団体AkaDeMiAを発足。2019年8月には株式会社DeMiAを設立。ワールドロボットサミット(経済産業省後援)委員、ロボカップジュニア・ジャパン技術員も務める。

京大生のスキルを活かして、社会と対等に渡り合う。

 私は現役京大生を中心としたベンチャー 株式会社DeMiAを立ち上げ、学生たちのスキルを活かして企業のWebサイト制作やアプリ開発などを請け負っています。

 子どもの頃からものづくりが好きで、中学2年のときに初出場したロボカップジュニア世界大会で優勝。筑波大学の高校生エンジニア向けプロジェクトに参加し、まとめた研究ノートをドイツのとある学会で発表したのは高校2年のときでした。大学でも、さらにスキルを磨きたいと考え、ロボカップを通して知り合った先生方から薦められた京大に特色入試で入学しました。

 学生団体AkaDeMiAを立ち上げたのは入学直後の5月。実は、バイトをするのが嫌で自分でビジネスを始めてしまおうと思ったのがきっかけだったんです。京大で出会った優秀な学生たちに声をかけ、Webサイト制作やアプリ開発などの受託業務を開始しました。順調に売り上げが伸びてきたため、2019年に株式会社DeMiAとして起業に踏み切りました。

 私たちの強みは、学生として日々学びに触れているからこその柔軟性と自由な発想力、それに他社にはないスピード感です。常に最新技術を学び取りながら日々の開発に取り組んでいます。新規プロジェクトにあたっては代表である私が経営者の方と直接お話しし、抱えておられる問題を技術力で解決に導くことで、多くの顧客にご満足いただいています。そうした評価を積み重ねてきた結果、お知り合いの経営者を紹介いただくことも多いです。

 また、DeMiAは現役大学生の立場から「学びとビジネスを結びつける」ことをビジョンに据えています。大学で得た知識や技術、センスを活かし、より良いサービスやプロダクトを生み出すことで、社会にインパクトを与えることをめざします。在学中からそうしたビジネス経験を積むことで、社会で戦っていける力をつけていくことも狙いです。学生ならではのフラットな組織体制のもと、プログラミングだけでなくコンサルティングやプロジェクトマネジメントなど、個々の役割を互いに補完しながらメンバーみんなで成長を続けています。

 卒業後もメンバーと一緒にDeMiAの事業を成長させ、2、3年以内に上場して最年少上場の記録を塗り替えるのが密かな野望です。そのために、大学院では工学系ではなく経営系に進むことも考えています。

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中学2年のときに出場したロボカップジュニアの大会では、世界大会まで勝ち抜き、見事優勝を果たした。テクノロジーへの興味と自信が強まった。

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工学系・経済系を中心に、文理を超えて多彩な人材が集う。

個性と社会性を兼ね備えた「変人」が輝ける場所。

 京大は自己主張すればするだけ周囲が手を差し伸べてくれる環境で、利用できる制度もたくさんあります。DeMiAも、起ち上げから今のオフィスができるまではKUEP(京都大学 ENTREPRENEUR PLATFORM)を拠点として頻繁に活用させていただきました。そこに集まる人たちとの交流が刺激になりましたね。他にも大学を通してOB・OGの方を紹介していただくなど、助けていただいたことは数え切れません。

 そして何より、「変人が多い」と言われる京大の環境がDeMiAの大きな原動力になっています。それもただの変人ではなく、マニアックでありながら社会性のある人が集まっています。だから、京大には互いの個性やバックグラウンドを認め合って、相手を否定しないという文化があるんです。意見を戦わせる場面であっても、正解は一つではないということも含めて受け入れて、どんどんメタ的な視点を広げていけるんです。私も含めたそんな「変人」たちが、社会に出ても輝けるように取り組んでいきたいですね。

わたしの京大力MY KYODAI-RYOKU

強すぎる個性をぶつけ合い、徹底的に議論しながら視野を広げる寛容で柔軟な思考力

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