京都で学ぶからこそ、
言葉と風景を通して
遠い過去の人々と
つながることができる。
歌人・塔短歌会主宰
吉川 宏志
京都大学文学部 1991年卒業
講義をさぼることが多い日々でしたが、京大短歌会や京大ミステリ研究会などに出入りして、読むべき本を教えてもらったり、読書会をしたりしていました。京大は面白い人が多く、自分の殻を破れば、貴重な出会いができる場所だと思います。もっと多くの人に会っておけばよかった、という悔いもあります。
私は国文学科に所属していました。古い書物を読んで研究することには挫折してしまいましたが、西行などの歌人が、今自分が暮らしている京都を歩いていたことを思うと、とても不思議な感じに襲われました。言葉と風景を通して、遠い過去の人々とつながることができる。それが京都で学ぶ大きな意味の一つなのではないでしょうか。
2021.08.12 THU
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