奇妙な友人らと過ごした
無為な時間、
ふざけて始めた小説執筆、
自由の気風ですべて正解。
作家
佐川 恭一
京都大学文学部 2008年卒業
京大には異様に優秀な学生と、僕のようにやる気のない学生が混在していました。しかし京大の雰囲気が何もしない自由を増幅してくれるのか、どう見ても人生ミスってるような学生の多くがなぜかデカい顔をしているのです。僕はそれに勇気づけられつつ、奇妙な友人らと無為な時間を過ごしました。そこでふざけて始めたはずの小説執筆を気付けば十数年も続け、最近になってやっと芽が出てきたところです。
当初は考えもしなかった作家という道を偶然見つけ、しかも無駄かもしれない時間を大量に注ぎ続けることができたのは、京大で出会った人たち、そしてそこで叩き込まれた無駄を楽しむ自由の気風のおかげだと思います。ここではあらゆる選択が正解になる――とは言い過ぎかもしれませんが、是非そのぐらいの気持ちで思い切ったキャンパスライフを送ってください。
2021.07.15 THU
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