初めて医学部キャンパスを
訪れた時の胸の高鳴り。
あの圧倒的な記憶が
今も背中を押している。
医師
山本 健人
京都大学医学部 2010年卒業
高校生の頃、初めて医学部キャンパスを訪れた時の胸の高鳴りを、今でもよく覚えています。中央を南北に貫く太い道。威風堂々と居並ぶ煉瓦造りの講堂。桜並木。静謐。「ここで行われた数々の医学研究が世界中の人たちを救ってきたのか」と、一人青い空を見上げ、言葉にならない思いを噛み締めました。その後私は、学部の6年と大学院の4年、合計10年の時間をあのキャンパスで過ごし、今は医師として臨床の現場で働いています。また、医療を「敷居の高いもの」ではなく、身近で親しみのあるものにすることを目標に、書籍の執筆や講演などを通し、様々な啓発活動に取り組んでいます。どれほど歳をとっても、心はあの時のままです。あの圧倒的な記憶が、いつも私の背中を押しています。
2021.07.08 THU
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