京都は日本の
シリコンバレー。
世界を見据えた
取り組みを期待します。
ベンチャー投資家・作家
京都エンジェルファンド株式会社 代表取締役
山本 康正
京都大学農学部 2004年卒業
創立125周年おめでとうございます。卒業後振り返って思うのは自由に考え、時間を使える環境の貴重さです。誰に何をしろとも言われないので、解くべき社会課題は自分で探すしかありません。楽に見えますが厳しくもあります。探す対象は学内だけではなく交換留学やインターンも含めた全世界です。疲れたら鴨川で休むのも一つの青春でした。こんな贅沢な環境は二度とありません。過ごす時間はいわばベンチャー投資と同じで言語を越えて誰に何を聞くのかという2つの問いの設定が自分で考えると同時に重要という有象無象の情報の中で、目利きが非常に求められる環境でもあります。そこでの学びは人工知能、クラウドなどテクノロジーが世界規模で大きく変化する現代において自分で情報を取りに行かねばならないという習慣をつけられた貴重な体験でした。日本でシリコンバレーに近いポテンシャルを持つのは京都だと思います。視点は国内ではなく常に世界を見据え、起業ももっと増えることを期待しています。これからも世界を驚かす取り組みを期待しています。
2021.05.06 THU