ぼんやりとした自分から
「意識する個」へ。
変化を促す刺激に満ちた
深い森であってほしい。
明治安田生命保険相互会社 会長
鈴木 伸弥
京都大学理学部 1979年卒業
125年の間に、どれだけ多くの方々が、自分にとってのコアなモノを学び取っていったのかを思うと、京都大学という空間とそこに流れる時間が生み出す力の大きさに嘆息せざるを得ない。
京都という街から何とはなしに得られるものもあるが、大学で出会った人々や知の数々から得たものは、落胆も含めて、ぼんやりとした自分から意識する個へと迫る刺激であったのかもしれない。
今となって思う学生生活は、何かをすることにも、何もしないことにも、邪な企みもなく没頭できる時間であった気がする。本学は、未来においても、突き詰めようとする個に多様な刺激を与える深い森のような存在であって欲しい。
2021.04.08 THU
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