権利と自由が先にあり、
義務と責任が生じる。
教科書的「正しいこと」を
京大で体験した。
劇作家・演出家/劇団衛星代表/
京都大学経営管理研究部・教育部研究員
蓮行
京都大学経済学部 2000年卒業
京都大学経営管理大学院 修士課程 2020年修了
劇団衛星代表、蓮行である。
学部での8年間(4ダブ)は、昼に寝て18時に登校して大学生協で夕食、19時から教室で劇団の稽古という暮らしだった。校舎はそもそも施錠されておらず、教室のカギはかかっていたこともあったが開けるコツがあった。劇団には学外者も居たが我々に罪の意識は皆無であった。国立大の施設をあまねく市民が使うことは権利であり正義である。文句があるなら法廷で聞こうってなもんだったが幸か不幸か訴えられることはなかった。権利が先にあって義務があり、自由が先にあって責任がある。この教科書的「正しいこと」を京大で体験した。
教科書的「正しいこと」のはずが、現実社会はなかなかそうなっていない。こんな社会にした主犯の世代として恥じているが、若い京大生たちには、そこをこう何とか頑張って、正常化に向けて活躍してほしい。いや私もその義務と責任を放棄した訳ではないのですが…。
2020.10.22 THU
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