京大という巨大な梵鐘。
どんな音が響くかは、
撞木をふるうあなたの
性根と力量次第。
上方文化評論家/四條畷学園大学 客員教授
福井 栄一
京都大学大学院法学研究科 修士課程 1994年修了
京都大学は巨大な梵鐘に似ています。
強く撞けば大きく鳴りますが、ただ力任せに撞いても、良い響きは得られません。
弱く撞けばかそけく鳴りはしますが、こわごわ撞いては、音がくぐもるだけです。
要は、撞く者の性根(人間力)と力量(学識)が問われているわけです。
清い音、正しい音、美しい音…。
各人が思い描く理想の音はさまざまでしょうが、とにもかくにも在学生の皆様には、飽かずに鐘の緒を引き、撞木をふるって、究極の響きの模索を続けて頂きたいと思います。
その営みが「京大らしさ」の源泉です。
2020.08.27 THU
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