創立125周年に寄せて

川下 大洋

お互いを尊重しつつ、
自分で考えて行動する。
私はそんな風土が生んだ、
[副産物]なのかも。

俳優・ナレーター

川下 大洋

京都大学理学部 1983年卒業

 動物行動学を志して理学部に入りながら無関係なことばかりして卒業した自分を正当化できるとは思わないが、それが許される学風だからノーベル賞受賞者も数多くいるのだと、まるで自分の手柄のように言ったりします。入学してすぐ出会った[’78年度教養部S3クラス]と、学内サークル[劇団そとばこまち]は、どちらも自由な京大の縮図のような場所でした。お互いを尊重しあいながら、人に頼らず自分で考えて行動することで、誰もがなりたい自分になれる。卒業後それぞれの道を歩み、各分野のトップまで昇った仲間がたくさんいます。一方で気ままに生きる自分のことを、多くの偉人を輩出する母校が生んだ[副産物]だと私は思っています。

2020.07.27 MON

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