職業訓練に明け暮れた
最高の5年間、
京大の「自由」は
プライドの源です。
株式会社スチールヘッド代表/TVプロデューサー
小松 純也
京都大学文学部 1990年卒業
私は、当時学内サークルだった劇団「そとばこまち」に所属し、芝居漬けの日々を過ごしました。睡眠を削って、進々堂やからふね屋でずっと台本を書いていました。授業にはあまり出ないダメ学生でしたが、他の学生の何倍も言葉やイメージと格闘していた自負はあります。先生方はそういうことも理解してくださっていた実感があります。もっと勉強しておけばよかったという後悔は常にありますが、職業訓練としては、後の私のすべてはそこから始まったと思います。京大には、こうでないとならない、ということは何もない。「学びたいものを学べばいい」と、先生方が学生を尊重してくださる「自由」は、反面厳しさでもあり、卒業生のプライドの源となっていると思います。そこから生まれるエネルギーの発露を今後も期待したいと思います。
2019.12.23 MON