創立125周年に寄せて

岩本 計介

『本気で生きる』とは
どういうことなのか、
京大アメフト部は
私に教えてくれた。

朝日放送テレビ株式会社
総合編成局 アナウンス部 主任

岩本 計介

京都大学法学部 2001年卒業

 京都大学が私に教えてくれたこと。それは『本気で生きる』ということに尽きる。「日本一という頂きからの景色を一緒に見よう」。そう勧誘され入部したアメリカンフットボール部。私自身はたいした選手ではなかったが、『日本一になる』ということに対しては本気だった。

 『勝ちたい』ではなく『勝つ』
 『日本一になりたい』ではなく『日本一になる』
 そのために『やる』のではなく『やりきる』 

 一切の妥協を許さず、自問自答を繰り返す日々は、決して楽なものではなかった。しかし本気の炎を燃やした大学時代は、今でも私を支えてくれている。
 95年入学メンバーでつくったLINEグループがある。ここには時折、同期からの近況報告が書き込まれる。休職して単身留学したもの。会社を辞めて途上国に渡ったもの。スポーツで社会を変えようと奮闘するもの。40歳を超えても、皆それぞれの道で戦いを続けている。
 みんな『本気で生きている』のだ。

2019.11.29 FRI

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