京大先生図鑑
京大というフィールドに生息する個性豊かな先生たち。普段見られない生態をご紹介!
木村大治【KIMURA DAIJI】
アフリカ人類学を本業としながら、その延長線上として宇宙人にも興味を抱く。テーマは「宇宙人との間にコミュニケーションは成立するか?」──宇宙人類学のフィールドは本来宇宙だが、「行きたいけどまだ行けてない」(木村先生)ため、もっぱらSF小説や宇宙飛行士の手記を紐解きながら“宇宙人と会ったらどうしよう?”と「思考実験」する日々である。
分類
アジア・アフリカ地域研究研究科
専門
文化人類学/宇宙人類学
職名
教授(理学博士)
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内田由紀子【UCHIDA YUKIKO】
5年前に男児を出産、育児をしながら研究生活を送っている。自らの性格を「こだわりがないのがこだわり」と分析。それは学生時代に所属したサイクリング部で培われたもの。バリバリの体育会系で、合宿に行けば風呂は入れず、ましてや化粧などできない、という環境だったが、“それでも自転車があればどこにでも行ける”、という一種の達観体験は、海外でも、初めての相手でも、躊躇無くディスカッションしなければならないフィールドワークや国際共同研究をこなす上で、大いに役立っている。
分類
こころの未来研究センター
専門
社会心理学/文化心理学
職名
教授(人間・環境学博士)
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川本竜彦【KAWAMOTO TATSUHIKO】
世界中から石を拾い集めては、中の成分を調べたり、その成り立ちに思いを馳せたりしている。石は実験観察の段階で1ミリ以下と小さくなるが、そこには出来上がるまでの数十億年の歴史と、地球の地下で引き起こされているダイナミズムが凝縮。「目に見えない地球の中を覗ける、分からないことが分かる、それがうれしい」と目を輝かせる、人呼んで「マグマ大使」。
分類
理学研究科地球熱学研究施設
専門
固体地球科学
職名
助教(理学博士)
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高橋良和【TAKAHASHI YOSHIKAZU】
土木分野のスポークスマンを自認。「土木にもっとスポットライトを!」という狙いで、様々なドボクマニアが集まり熱いトークを繰り広げる「どぼくカフェ」を、全国で年に数回開催している。また、自らも「国道」をこよなく愛する道マニア=鉄ちゃんならぬ、“道(みっ)ちゃん”である。
分類
工学研究科
専門
構造ダイナミクス分野
職名
教授(工学博士)
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久保田信【KUBOTA SHIN】
海洋生物の生態を研究している久保田先生。主な研究対象はクラゲで、中でも力を入れているのが「不老不死のベニクラゲ」。ベニクラゲが好きすぎて「ベニクラゲ音頭」などの歌を自作。「ベニクラゲマン」に扮してゼミを行うなど、その情熱はとどまるところを知らない。
分類
フィールド科学教育研究センター
専門
海洋生態系部門
職名
准教授(理学博士)
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川上浩司【KAWAKAMI HIROSHI】
「どうやって不便にしたろか!」──モノの不便について考えている川上先生は、日々の生活も不便であることにこだわっている。例えばランチ。初めての店でも決して口コミ情報をスマホで調べたりはしない(そもそもスマホのような便利な道具は持っていない)。果たしてこの店はアタリか?ハズレか? 賭けであるが、だからこそアタリの店だった時の喜びは大きい。これぞ不便がもたらす“益”というわけだ。
分類
学際融合教育研究推進センター/デザイン学ユニット
専門
システム工学
職名
特定教授(工学博士)
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岩﨑奈緒子【IWASAKI NAOKO】
午前中に博物館の仕事をして、午後に自分の研究にとりかかるのが理想の一日。博物館での主な仕事は、収蔵庫に眠っている資料のデータ目録を作り、分析すること。数年に1回企画展を担当する。論文を書くのとは勝手が違うので、開幕前数ヶ月はいつも死にそうなくらい忙しい。日本史の研究は”史料の読み込み”が基本。昨年は1年かけて、江戸時代の蘭学者が書いた1冊の本を読み解いた。根気のいる作業だが、「生の研究史料を読んでいる時は不思議と眠くならない。逆に興奮で目が冴えてくる」というから、根っからの歴史学者だ。
分類
総合博物館
専門
日本史
職名
教授(文学博士)
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宮沢孝幸【MIYAZAWA TAKAYUKI】
とにかく「実験」が大好き。最近は立場上管理職的な仕事が増えたが、基本的には現場主義。今もシャーレで培養した細胞からウイルスに感染した細胞を見つけて取り出す「ウイルス分離」作業が大得意。学生たちが作業をしていると「俺にもやらせて!」とついつい顕微鏡に向かってしまう。いわく、「ずーっと細胞を見ていると、細胞の“心”がわかるようになるんです」。
分類
ウイルス研究所
専門
内在性レトロウイルス学
職名
准教授(獣医学博士)
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石川尚人【ISHIKAWA NAOTO】
世界中の様々な場所で石を採取する「岩石ハンター」。最初は日本列島の成り立ちについて研究していたが、突然舞い込んできた南極調査の話に、「こんなチャンスは滅多にない」と飛びついた。以降、フィールドワークの舞台は世界へ。これまで、フィリピン、韓国、中国、エチオピアなど様々な場所に足を運んだ。そして、南極にも「もう一回行きたい」と思っている。冬場の気温は氷点下30℃以下に。何日も太陽が昇らないことがある。とても過酷な環境だが、研究者を魅了する何かが、そこにはあるのだ。
分類
人間・環境学研究科
専門
古地磁気学
職名
教授(理学博士)
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神谷之康【KAMITANI YUKIYASU】
ウィーン、ウィーン──不気味な音を響かせる巨大な「MRI」(磁気共鳴画像装置)。人間の脳の動きが見られる装置を使い、地下の研究室で神谷先生のグループが研究してきたテーマの一つが他人の「夢」だ。夢のことばかり考えているせいか、「いま目の前に見えているものは現実?それとも夢?」(本人談)と、ちょっとSF的な発言も。一番知りたいのは、実は神谷先生自身の夢の中身、だったりするのだ。
分類
情報学研究科
専門
脳情報学
職名
教授(Ph.D.(California Institute of Technology))
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藤田和生【FUJITA KAZUO】
動物が大好き。自宅ではイヌを5頭飼っている。写真のピコちゃん(♀・15歳)は、霊長類研究所から京都に戻ってきて初めて飼ったイヌで、特に愛着が深い。常に動物に囲まれていないと落ち着かないので、研究室には動物グッズが溢れている。学生に対しては、何があっても「褒める」がモットー。人間、褒められた方が、モチベーションが高まるからだ。心理学では、報酬を与えることでやる気を促すことを「強化」というが、藤田先生の場合は、いわば「全強化」だ。
分類
文学研究科 心理学研究室
専門
比較認知科学
職名
教授(理学博士)
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斎藤通紀【SAITOU MITINORI】
細胞というミクロの住人を相手にしているせいか非常に「几帳面」。鉛筆は常に同じ向きでデスクに並んでいないと気がすまない。ただしその鉛筆は、大先輩の先生がセミナーで鉛筆を使っているのを見て、「いまどき鉛筆か。かっこいいな〜」と思い、使い始めたというミーハーな面も。また、大のカラオケ好きで、研究室の飲み会では朝まで熱唱することも珍しくない。しかし本人いわく「音痴。自分より歌が下手な人は見たことがない」。プライベートでは中3の息子と小4の娘を愛する良きパパである。
分類
医学研究科
専門
細胞生物学・発生生物学
職名
教授(医学博士)
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村山美穂【MURAYAMA MIHO】
動物のサンプルを採取する方法を常に考えている。例えば小さいリスザルの場合、すばしっこくて捕まえられないので、殻付きピーナッツをあげて、吐き出した殻に付着した唾液から口内細胞をゲットする。チンパンジーは、ロープに蜂蜜やジュースを塗って、それをしゃぶらせることで唾液を手に入れる。鳥は巣穴に落ちている羽根──などなど。これらの試料から遺伝情報が得られるのである。難しいのはトラやライオンなどの猛獣。糞は比較的簡単だが、エサにして食べた他の動物の遺伝子が混ざっている可能がある。やはり唾液がベターだが、何を口に入れさせるか?が問題。ネコの仲間だからネコじゃらしか?──などと、日々真剣に模索している。
分類
野生動物研究センター
専門
野生動物分子生態学
職名
教授(理学博士)
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山内裕【YAMAUCHI YUTAKA】
仕事柄、相当な「記録魔」である。商売道具であるカメラとボイスレコーダーは常に持ち歩いている。本は買うとすぐにスキャンしてしまう。きっかけはアメリカから日本に帰ってくる時、大量の書籍をスキャンしたこと。電子書籍として携帯できるのは便利と気づき、以来そうしている。家庭では小学生と幼稚園児の2児のパパ。毎朝、下の子を幼稚園に送って行くのが日課である。
分類
経営管理大学院
専門
経営学(サービス科学)
職名
准教授
(Ph.D. in Management)
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