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2007年9月12日

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世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラム
京都大学 拠点構想の概要

拠点構想名
物質-細胞統合システム拠点
ホスト機関の長
尾池 和夫
拠点構想責任者
京都大学再生医科学研究所・所長(教授) 中辻 憲夫
拠点長候補者
京都大学再生医科学研究所・所長(教授) 中辻 憲夫

<拠点構想の概要>
世界のトップ科学者とトップを目指す若手研究者が集い、新たな学際領域を創出する世界拠点を構築する。次世代の科学技術には、5-100 nmのメゾ空間での分子複合体の理解と制御が必要との考えに立ち、多能性幹細胞(ESおよびiPS細胞)とメゾ制御をキーワードとして、細胞科学と物質科学を有機的に統合する。学際的研究によって、1)メゾ空間の物理と化学、2)メゾ細胞生物物理学、3)メゾ工学による幹細胞制御、の統合研究領域を創出し発展させる。さらに、A)メゾ制御による環境に優しい化学、B)体内での解毒と薬物合成技術、C)スマート物質による幹細胞制御を用いた再生医学、によって人類に貢献する。

  1. 世界のトップレベル研究および研究者キャリアのグローバルハブとなる

  2. キーワード:メゾ制御と幹細胞

  3. 化学、物理学、細胞生物学を統合した新しい科学領域の創出
    (1)メゾ空間(5-100nm)で起きる現象の理解と制御による新たな化学と物理学
    (2)細胞内のメゾ空間で起きる現象の理解と制御による、新たな細胞生物物理学の展開
    (3)多能性幹細胞(ES Cells, iPS Cells)のメゾ工学制御による新たな幹細胞科学

  4. 創出された統合科学の応用は、新世代の科学技術イノベーションを推進して、人類の健康と福祉に貢献する
    (1)幹細胞(ES細胞, iPS 細胞など)の制御による再生医学の基盤技術開発
    (2)スマートマテリアルズ(賢い物質)による、体内での解毒や薬物合成技術の開発
    (3)環境に優しい化学技術の発展(炭酸ガス固定による有用物質合成など)

  5. 真にグローバルな革新的研究拠点の構築
    (1) Kyoto iCeMS Fellows (独立したスーパーポスドク)の国際公募により、世界トップレベルの若手研究者のキャリアハブとなる
    (1) 共用実験室とオープンオフィスの導入により、研究室間の壁を取り除き、スペースの弾力的配分を可能にして、異分野研究者が共に創出する学際融合研究を推進する
    (3)女性研究者がトップレベル研究者へと成長しステップアップするキャリアパスを支援する