尾池総長がAPRU第11回年次学長会議に出席
尾池和夫総長は、5月28日〜30日に浙江大学(中国・杭州)で開催されたAPRU(環太平洋大学協会)第11回年次学長会議に松本紘理事・副学長、横山俊夫副学長・国際交流推進機構長、塚本政雄国際交流課長とともに出席しました。この会議には、APRU加盟大学から24大学の学長、6名のゲストほか関係者70余名が参加しました。
28日には、昨年発足したAPRU World Institute (AWI)理事会、ならびにYANG Wei浙江大学長主催のレセプションに出席。29日のAPRUフォーラム「高等教育と新興経済域」では、ZHANG Xinsheng中国政府教育部副大臣、1957年ノーベル物理学賞受賞者YANG Chen Ning教授、TU Weimingハーバード・イェンチン研究所長の基調講演の後、21世紀の基礎科学と応用科学の関係や人文学の復興、文明や倫理の研究の重要性をめぐる意見交換がありました。この後、西湖畔の浙江省迎賓館にて、LU Zushan知事主催の晩餐会が開かれました。
30日午前は、APRU事業報告と事業計画をめぐる協議の後、「学長オープンフォーラム」が開催され、尾池総長は、「環太平洋圏の自然災害低滅のための総合的枠組の実現にむけた京都大学の持続努力」と題して報告を行い、人間以外も含めた“地球社会”の調和ある共存への貢献をめざす本学の理念の展開ぶりを紹介しました。
初日のTU所長の文芸復興の呼びかけ(京都文化会議2004の講演者でもあり、今回も“kokoro”の研究の重要性を唱えておられました)につづいて、このフォーラムでの尾池総長の発表やPaul CHU香港科技大学学長による、地域に開かれた高等研究所設立構想の説明、Henry YANGカリフォルニア大学サンタバーバラ校学長のキャンパス内環境改善報告などが、自然と人間とのかかわり再考にむけた学術統合への機運の高まりを伝え、共鳴しあいました。
尾池総長は、30日午後、サステイナビリティ学連携研究機構、京都サステイナビリティ・イニシアティブ、立命館大学、浙江大学の共催により杭州市で開催された国際シンポジウム「循環経済と持続可能な社会」において、東京大学総長、大阪大学総長、早稲田大学総長、立命館大学総長とともに出席し、挨拶しました。
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